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by kitanakaw301 カテゴリ
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最近私に取り憑いているのはホラーとゲーテである。ロジャー・コーマンの『リトルショップオブホラーズ』から『血のバケツ』、ジャック・ヒルの『スパイダー・ベイビー』、ウィリアム・キャッスルの『地獄へ続く部屋』まで立て続けに見て来た。どれも怖いというタイプのものではない。むしろどこかコメディ的な要素を持っている。
そしてゲーテ。これは今横道にそれて翻訳者中島清に対する関心のほうに向かっている。今日届いた彼の著書『ゲーテの生涯』の序文が何カ所か引用したいほど見事な内容だが、その中に突然空気中から栄養と滋養分を取り出す珍妙な発明に彼自身が取り組んでいるというくだりが出て来る。これはいったいなんだ?
昨日は夜から家飲み会だったが、起きていられず、お客さんをほったらかして先に寝てしまった。とにかく疲れていた。鈴木さんのご主人が大量のマカロニウエスタンのDVDを借りて行った。棺桶を引きずる映画を『荒野の棺桶』とまちがえていたり、かなり混乱していたが、とりあえず名作、愚作をとりまぜてお渡しした。
私は小刻みに見ていたロジャー・コーマンの『リトルショップオブホラーズ』をようやく見終わった。なるほどよく出来ている。2日間で撮影されたと言われているが、本当かな?これは1960年製作の映画のモノクロ映画だが、私が見たのはDVD用に着色されたもので、奇怪な植物の雰囲気を出すにはカラーのほうが合っているかもしれない。
休みをいただいて神経休めています。手帖で確認したところ正月休みを除いて4日以降で2日間休みがあったようです。それも10日以降は休みなしだったので、今のところ17日間連続出勤。
昨日はちょっとつらかったが、朝しばらく休むとなんとなく体も神経も回復してくるので、ついまた出勤してしまう。とにかく気の長い仕事なのだと自分に言い聞かせて休みます。行蔵は我に存す。
横浜と東京は天気が違う。東京駅に着くとまだ雪が残っていた。銀行に間に合わなくなりそうで、横浜から特急に乗った。用件が済んだころにはシャッターが閉まり始めた。駅に戻ってしばらく時間があるのでどこへ行こうかと思い、結局水道橋から神保町に向かった。最近の神保町もなんだか内容が薄くなって、比較的新しい本を並べているところが多くなった。徳富蘇峰の『台湾遊記』から気になっていた後藤新平の『日本膨張論』と今和次郎の『民俗と建築』、瀬沼茂樹の『現代文学』を買った。本のサイズは後者から大、中、小。暗くなり始めたので地下鉄で末広町へ。カフェで一休みをしてから3331へ行きました。そうか、北川君の展示を見に行くという時間もあったのかとあとから思いつく。ごめん。
別々のところに注文していた『ゲョエテと哲学』(茅野蕭々)と『グロリアス・ウイングス』(航空情報別冊)がほぼ同時に届いた。『ゲョエテと哲学』はいつもの第一書房スタイルのきれいな本。『グロリアス・ウイングス』は50年代から60年代の軍用機写真集。
注釈が必要ですが、私は子供の頃からの飛行機マニアで、特に試行錯誤を繰り返しながら、変な形の飛行機をおおまじめで作っていた初期のジェット機時代を調べるのが趣味です。この本はちょうどそのツボにはまってはいるのですが、航空情報の出版物は(特に別冊の)本のつくりが素人臭く、損をしていると思います。(最近何冊か買ったのですが、どれも問題ありでした。)
長い間一度も止まることなく動き続けていたスイスミリタリーの時計が今朝初めて30分ほど遅れていた。時間を合わせようとリューズを引いたらすぽんとはずれてしまった。これはもうだめかな。
子規居士ならば獺祭書屋主人とかや、私はあなぐら志向でまわりをもので取り囲む趣味あり。とりあえず本が増え続ける。ときどき処分して入れ替える。また増える、の繰り返し。机の上も本だらけ。読みかけの本が積み上がる。三木清の『現代の記録』の下にアンドレ・ジイド、バフチン、茅野蕭々の『ファウスト物語』、内田魯庵『貘の舌』、ゲーテ詩集3種類、そしてボードレールの『悪の華』。これが私の机の左側、右側には箱から出た徳富蘇峰の『台湾游記』、清水幾太郎『私の社会学者たち』、サミュエル・ジョンソンとホイットマンの伝記、瀬沼茂樹『近代日本の文学』、デュ・ボスの『アンドレ・ジイド』、『近代日本の黎明』という歴史の本、上甲平谷『俳諧提唱』、航空情報別冊『懲りない飛行士たちのドラマ』。目の前の分をあげてもきりがないのでやめます。エアコンで部屋を暖めて、ここでじっとしているのが最近の楽しみ。
今日は少し持ち直したが、この数日、急に冷え込んださなかに海外のアーティストたちがやってきた。特にジョグジャカルタのペーパームーンパペットシアターのおふたりは、先日私自身が逆パターンを経験したばかりなので、この落差の大きさはかなり体にこたえているに違いない。そしてもうひとり、台湾から映像作家チェンタ・ユウ君がやってきた。ガタイもいいが、なかなか豪快な青年で、体をゆするように笑っていつも楽しそうにしている。来週にはもうひとり韓国のアーティスト、ムン・ジヒョンさんが加わって、これからおよそ40日ほどの滞在中に制作と発表を行なう予定です。
私が借りてるマンションはリビング+ダイニングが細長い長方形でつながっているので部屋がなかなか暖まらない。そんなときは書斎にこもる。ここだとドアを閉めればなんとかなる。コーヒーを入れて、風呂の準備をして、今日の仕事の準備。今日はとにかく原稿を終わらせたい。原稿用の神経が偶然のように動き始めたり、止まったりするのにいつも振り回される。
冬の晴れた日の朝の大岡川はとても美しい。さて、出勤の準備です。
『古ぼけて』とはまるで本のタイトルみたいだが、最近の私の関心がますます古い方へと向かい、特に読書の傾向が時代遅れのものばかり追いかけるようになってきたのはわれながら能力の衰えとセットであることは否定しない。しかし新しい出来事が私には少しも新しく見えず、今まであったことの繰り返しばかりになりつつあると感じるのはどうしたものだろう。たまに勇気を奮い起こして作品の展示を見に行っても、いいともわるいとも思わないものが目の前にあって、わたしがすでに場違いな存在になりつつあると感じることが多くなった。もちろんすぐれた例外は必ずあるし、私の能力がついていけないために見落としているものもたぶんあるだろう。
気になることがひとつ。私は今歴史として語られている言説をあまり信用していない。私が読んでいる本は現在評価を失っているか、忘れられたものが多いのだが、それらを追跡しているちに、勝手に、誰も知らない別の歴史が作られているような気がしてくるのだ。これが、おおげさにいうと私固有の批評的視点の背後に居座っているのですが、誰も私の評価を気にする人はいないので、実害はありません。
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