私の一日はいつも坂を下るように進んでいきます。朝はおおむね元気に始まって、気持ちよく出勤するのですが、次第におりが溜まるように頭が働かなくなり、ちょっとした打ち合わせも億劫になって来ます。若いスタッフは遅くまで仕事をしていますが、私にはその持続力がもうありません。調子のいい時間を捉えて一気に作業を片付けて、あとは徐々に軽い仕事に切り替えながら夕方をむかえるという方式が今のところ一番いいようです。とにかく自分の仕事のペースをまちがえないように。
今日は板垣鷹穂の『国民文化繁栄期の欧州画界』を買えたのが収穫でした。注文したDVDも立て続けに送って来ます。『昆虫怪獣の襲来』はまちがって2枚買ってしまった。昨日は久々の休みだったので、昼間見始めたのですが、いつもどおり途中寝てしまって、最初と最後だけしか見れませんでした。ですから科学者達が昆虫怪獣をどうやって退治したのか、知りません。『トリフィドの日』は昔TVか映画館で見たことがあります。見ていて思い出しました。でもこれも見始めてすぐに寝てしまったので、途中がやはり抜けたままです。『ケオマ:ザ・リベンジャー』はフランコ・ネロ主演、マカロニウエスタン後期の作品です。これも昔TVで見ています。これは寝ませんでした。ということはやはり内容ということですか。
正確なタイトルではないのですが、『ノスタルジック・ジャーニー、満州』というような3枚セットのDVDがありました。戦争の影を極力表に出さず、満州観光案内というものをもし制作したらこういう風になるに違いないと思わせるふしぎな作品でした。日本人の手によって行なわれた建築や都市計画、鉄道や道路の整備、工場の施設などの様子が、自然の風景、風俗と取り混ぜ、同列に紹介されています。おそらくこれはナレーションを変えるだけでもまったく違うメッセージを持った作品になるでしょう。メッセージの欠如という手法の雄弁さをむしろ感じさせる作品でした。