どうにも憂鬱が抜けない。気持ちが晴れない。仕事の速度が遅い。
ロジャー・コーマンの自伝を読んでいる。ポーのシリーズを制作している時代を過ぎて、どうやらカーレースの映画を作っているらしい。らしい、というのは経費を浮かせるために、違う映画を同じスタッフでおまけのように作っていることがあるので、時々他の映画が同時に進行しているのだ。
先日『動く標的』を見た。ポール・ニューマンを見るための映画と書いたが、同時に脇役を見るための映画でもあった。往年の名女優や、『殺しのテクニック』で有名になったロバート・ウェーバー、いかにもハリウッド的な俳優ロバート・ワーグナーなどけっこう盛りだくさんで、内容も私の記憶の中の映画よりはずっと複雑でごたごたしていた。
画質がきれいで、昔は2番館、3番館あたりでしか見ていないはずなので、これまででもっともいい状態で見たことになる。