昨日届いた。今までこんな本があるとは知らず、すぐに注文した。こういうタイトルなので、おそらく李退渓と山崎闇斎の関係を中心にした内容だろうと勝手に想像していたら、意外なことに肥後の大塚退野、横井小楠、そして元田永孚につながる流れの方を取りあげていた。
なるほど元田永孚だから「日本の教育精神」ということか。(追記:前半を読み終わったところだが、李退渓から大塚退野を経て元田までどうつながっているのか、この本では具体的には分からなかった。後半は李栗谷に関する内容になっている。)
前後して、坂本大『横井小楠の思想』と博文館の少年読本で大野酒竹『横井小楠』が届いた。大野酒竹は熊本県玉名の出身で横井小楠の親戚でもあり、没後の家をしばしば訪ね、遺稿も見たとある。また、横井小楠の家に住み込みをしていた寿加がまだ存命だったそうだ。
18日の授賞式の日、事務所の郵便受けに横井小楠先生六十年祭記念絵葉書が届いていたので、そのまま胸ポケットに入れて持っていった。中身はほとんど予想した通りで、肖像(写真に手を入れたもの)、遺墨2、墓、頌徳碑の計5枚袋入り。
内容が次第にタイトルから離れていくが、野口宗親編「横井小楠『東游小稿』訳注」も昨日届いた。その後刊行された『横井小楠漢詩文全釈』にその内容はすべて吸収されているのかと思って調べてみたが、そうでもない。注釈のつけ方がかなり異なっていた。