手帖で確認すると先月、10月24日にスタッフ佐脇さんと小豆島の福田を訪れた。姫路港からフェリーでおよそ1時間半ほどかかる。福田ではもと小学校が福武ハウスに生まれ変わり、アジアのアーティストと交流し、アジアのアートを紹介する活動を行っている。当日は地域のみなさんと福武財団の方の勉強会ということで、黄金町のアジアに関する取り組みを紹介した後、北川フラムさんと対談形式であれこれとお話させていただいた。事前にフラムさんからアジアになぜ関わろうとしているのかパーソナルな理由も述べよ、とオーダーされていたのでそのあたりのこともお話させていただいた。たまたまというか、今年の越後妻有のナウィン・ラワンチャイクンの作品という優れた事例があったので、それを参照する形で、私のアジアとの関わり、あるいはコミュニティとアートとの関わりについてお話した。僭越ではあるが、フラムさんと私では世代が近いということもあり、また、仕事の規模がまったく違うのであまり比較にはならないが、ある種の同業者であるという意識もあって、そんなに隔たったことは考えていないのだな、という印象を持つことが出来た。今後は日本国内で、アートを通してアジアとの交流を継続的に進めている諸機関の連携と、その連携がもたらす意味について議論する機会が必要かと思う。
しかしフラムさんは相変わらず圧倒的なエネルギーと行動力の持ち主で、これだけはまったくキャラが違うので、及びもつかない。
夕方、黄金町で予定があったので、帰りはトーク終了後、大急ぎで海上タクシー、タクシーを乗り継ぎ、出発15分前に高松空港にたどり着いた。