こちらに来る飛行機で読み始めた新書本、貝塚茂樹『孫文と日本』はおととい読み終わりました。開高健が孫文について書いた文章を読んだことがあります。なかに、孫文が宴会の席であろうが、おかまいなしで本に読みふけっていた、というような逸話がありました。
『孫文と日本』は孫文の革命運動とそれに協力した犬養木堂、宮崎滔天らの動き、その両者をつなぐ大アジア主義という理念、結果的に日中関係のその後の迷走を導き出してしまった日本政府や軍部の曲折、おおまかに言えばそんな内容です。
孫文と、その仲間、そして彼らを助けた日本人の一群が、好意的な視点から捉えられていました。
『蘇東坡』は上巻がまもなく終わります。毎朝少しずつなのでここまで読むのにずいぶん時間がかかりました。