午前中は自宅で作業、昼食を食べてから出勤したのですが、外に出ると小さくて冷たい雨がぽつぽつと降っています。しかもバスが来ない。来ないはずで、今日が土曜日だということを忘れていました。時間を間違えていたのです。
沈みがちの気分を追い払うにはやはり勉強しかないですよ。今日からヴァレリーの『私の見るところ』をバス本(つまりバス用の本)にしました。
言い回しがむずかしいので何度か行ったり来たりするのですが、分かれば面白い。ちなみに帰りのバスでも開いてみたのですが、まったく先へ進めなかった。何か一貫した関心からアプローチするか、あるいは自ら思い当たるところに引きつけていくか、いずれにしろ読む側がかなり積極的な態度でのぞまないことにはどうにもなりません。
その後月末に予定しているワークショップの場所下見のためアイランドシティに行きましたが、ここにきて天候は大荒れ。震え上がってアートリエに戻りました。
さて、私が今やっていることの全体は果たして相互に関連しているのでしょうか。
昨日ナウィンがやってきて少しばかり打ち合わせをしました。以前彼に頼まれて書いた原稿を書き直してくれ、と。まあちょうどいいでしょう。元の文章は川俣に始まって、何人かのアジアのアーティストについて少しずつ触れているような内容ですが、いずれそれぞれを個別にもう少しくわしく調べる必要があると思っていました。今回はまずナウィンについてまとめてみる機会とします。他の人たちについてはまだ時間がかかりそうです。
ここではほとんど触れていませんが、いくつかのプロジェクトやら小さな試みやらが脈絡があるのかないのか分からないまま同時に進行しています。私はそれらが互いに強く結び付いて、ある統一性を生み出すことを相変わらず夢見ています。
こういう仕事にしばらく専念出来たらどんなにいいことかと思うのですが。
今の状況はかなり厳しいのですが、これを人に伝えることのむずかしさもまたいわく言いがたいものがあります。おそらく関係を書き換えていく作業がこれから続くでしょう。それは意志に関わりなくそうなっていきそうです。自分の言葉を取り戻して、自分の役割に戻っていくために。がんばってみます。