このふたつはどうも違うらしいと、最近ようやく気がつきました。間もなく分離します。
人格の分裂をお楽しみに。
ついでに余談を書きましょう。20才の頃、私は埼玉県の蕨市に住んでいました。小さな一間のアパートでしたが、それはさておき、当時の駅前は商店街のような、そうでないような、駅から直角に長い通りが続いて両側に店が並んでいました。その通りの終点が中仙道にぶつかるのだったか。駅のすぐそばには露天の古本屋さんがありました。そこで買った本を今でもひとつだけ持っています。コダマプレス刊、箱入りの『ロック冒険記』です。特装版を福岡で見たことがなかったので思わず買ってしまったのでしょう。感動しました。最後は特にすばらしかった。先日文庫本で雑誌掲載時の、ハッピーエンドのラストを読んだのですが、これではたしかに中途半端です。単行本のほうがはるかに良くできています。
ところで、その通りを終点近くまで歩くともう一軒古本屋さんがありました。これはもっと大きくてちゃんとした本屋さんの形をしていたのですがあまりはっきりとした印象がありません。あまりやる気のなさそうな雰囲気でした。ただ古い貸本屋さんの漫画をかなり置いていて、それを買っておけば良かったかな、と今は思います。『ロック冒険記』は最近DVDで見た『フラッシュゴードン/マーズアタック』によく似ていました。そう、これがもともとあったのでしょう。作品と作品との幸せな関係はこうやって出来て行くのに違いありません。後世の人たちは(私も含めてですが)おそらくその後の足場を取り払われた状態の方しか知らないということになりがちです。疲れたのでこの辺で。