昨年の暮れ頃から、私の力では回収しきれないものがあることを感じるようになりました。今まではそれを時間軸で引き延ばしておいて、やがていつか、という目標のもとに組み立てていけばそれで何とかなるという納得が自分の中にありました。
その間に、私はいろんなもの、役割、場所になっていました。
ある日それは人の形をして現れました。それは不思議そうな顔でただ黙って私のことを見つめていたのです。私にはその意味が分からず、何の応えようもありませんでした。
ただそれ以来、私は自分が背負いきれない荷物を抱えて、立ちすくんでいると感じるようになりました。
私の仕事はいつのまにか違うものに置き換えられていたのかもしれません。
私をじっと見つめていた目は多分私の仕事の原型だったのです。今もそれが私を不思議そうに見つめているとすれば、もう一度私は私の仕事を入口からたどり直してみなければと考えています。