1970年代始め、キネマ旬報がたくさん出していた増刊号のひとつ。店頭のワゴンで300円。他に72年以降の『世界映画』と『日本映画作品全集』もあったので、それも購入。これにアメリカがあればひとまず完全なのに(というか、『ソヴィエト映画』もあるそうですが)、それはありませんでした。もしあれば昔の西部劇やSF映画を調べるのにちょっと便利だったのですが。ただ、ヨーロッパだけでも日本公開されたマカロニウエスタンやハマープロの映画がチェック出来るので便利です。例えばクォーターマスシリーズは『原子人間』のみが日本公開なので記載があって、それ以後の日本未公開作は本文の中でちょっとだけ言及されています(ちなみに現在ではいずれもDVDで見れます。お金をかけないSF映画としては模範的な作品群です)。マカロニウエスタン作品の紹介のほとんどを増淵健さんが書いているようですが、かなり楽しげな書きぶりです。