ツイッターで書こうとしたが、到底書ききれないのでブログにした。昨日は福島県相馬市新地町の仮設住宅を訪ねた。横浜から東海道線、新幹線、常磐線、バスを乗り継ぎ、最後はおよそ30分ほど歩いて全行程5時間あまりで到着する。アーティスト北澤潤君と仮設で生活する人たちが一緒に『マイタウン・マーケット』というイベントを定期的に開催している。入口で金券のチケットを購入し、それぞれのブースを回りながら、お金を使う。野菜、うどん、パンなど食べ物の販売もあれば小物を作って販売したり、将棋やオセロのゲームコーナー、博物館と名付けられた子どもたちの作品展示、小さな紙や布を貼り合わせて小さなドームを作り、かろうじて星座の形が分かるプラネタリウムなど出し物も工夫を凝らしている。色鮮やかな敷物が会場全体を華やかにしているが、これはカラーの梱包用のビニールバンドを織り合わせたもののようで、このイベントの象徴的かつ統一的なイメージとして効果を発揮している。会場では子どもたちの元気な姿が目立った。指をなめながらクリームパンを作ってくれた女の子や、時々気まぐれに呼び込みをして、あとは走り回って遊んでいる男の子たちが大人たちの中に混じっていることで場所を活気づけている。
バスを降りて仮設住宅まで歩く道路の左側には、遠くで白い浪を巻きあげる海に向かって、津波で崩壊した土地がまだ茫々と広がり、右手の岡側には被災がまるで夢であったかのように普通の農村の風景が広がっている。
1000円分のチケットを買っていろいろ買い物してみたが、結局使い切れなかった。また出直そう。