最近1ヶ月に2枚ずつ発売されているシリーズの中の1枚。発売を楽しみにしていた。
これもまた精神的閉塞状態の極致にあったわが20代前半に2番館で繰り返し見た映画の中の1本だ。
この邦題は当時としてはめずらしい。なにしろマカロニウエスタンのタイトルのほとんどが内容に関係のない数種類の単語の組み合わせで出来ていた時代に、これはとにかく考えてからタイトルを付けている。映画の方も今見ると結構力が入っていておもしろかった。特にジャンニ・ガルコががんばっているのが目につく。このあと彼は主演級のマカロニスターになるわけだが、そのステップを意識してかご本人も気合いが入っている。アンソニー・ステファンも動き回るジャンニ・ガルコのおかげでどっしりと構えた感じに見えて得をしている。音楽もよろしく、久々にマカロニウエスタン黄金時代(これは制作者側の話ではなく、集中的にマカロニウエスタンを見ていた、私のような見る側にとっての、という意味なので閉塞時代と言いかえてもかまわない)の作品を見た。