2泊3日で清州(チョンジュ)というところへ行き、シンポジウムに参加した。
23日の早朝成田を出発、仁川からバスに乗り、約2時間で到着した。少し雨が降っていた。清洲は千年ほどの歴史を持つ都市で、地元の人によれば、ここがあの朝鮮の古活字発祥の地だそうだ。初日は市庁舎を訪ねて、偉い方にごあいさつをし、その他街やレジデンスの施設などを見せてもらって、後は飲み会になり、早めに終わった。翌24日が開催当日で、事前にもらった資料では『創造的都市再生のための文化芸術によるまちづくり 韓・日国際セミナー』とあったが、実際にはこれにドイツが増えていた。挨拶の後、最初に私が発表し、次に山形で商店街の再生を手がけている橋本君という青年と、ドイツから来たアーティスト、アンドレアス君(彼は明らかに体調を壊しており、気の毒だった)、そしてわれわれを招待してくれた主催者側の653芸術商会の代表ジェイ君(本当はもっとむずかしい発音の名前なのだが、外国人にはとても発音出来ないらしい)をはじめとして地元のみなさんの取り組みの紹介があり、そのあと、大学の先生や行政関係の人たちのコメントと質問が続いた。
最初の私の発表ではどうも話があまりうまく伝わっていなかったらしく、最後の質疑のところでようやくいろんなことが理解してもらえたような感じだった。
その日の終了後は大勢の宴会となり、豆腐の鍋とその後の2次会ではちぢみということだったが、薄いさつま揚げのようなてんぷらの間に魚や野菜を中にはさんで揚げたようなものというか、うまく説明出来ないが、大変おいしかった。
というわけで翌日はもう帰国。清州ではまもなく工芸ビエンナーレが始まるそうだ。
しかし、ジェイ君の拠点は豪雨のため、土砂崩れに遭い、建物の背面が傾き、部屋の中にはまだ水が溜まっていた。そんな大変な状況のなかで、われわれの世話のために走り回ってくれたことは大変申し訳なかった。