いつもどおり春先の不調が来ている。例年今頃は体調がままならない。それにじっと立っているとふらつくようになった。これは年齢だと思うが、立食のパーティーとか電車で立ったままとかが苦手になった。
表題の本は昨日届いた。どんな本なのかあまり予備知識なく注文したが、現在残存する熊本洋学校旧蔵本を含む関連図書72冊についての詳細な調査報告とともに、海老名弾正の講演記録『熊本洋学校と熊本バンドと』が付録として掲載されている。各書物の写真とともにそれらの来歴を示す蔵書印の写真が興味深いが、もちろん私のような素人には書誌篇の方は簡単に手がつかないので付録の方から読み始めた。
以前読んだ徳永新太郎の『横井小楠とその弟子達』でも指摘されていたが、海老名弾正は(あるいは熊本バンドに参加した他の学生達もそうだったと思われるが)アメリカ人教師ジェンズの考え方や教育者としての指導方法に横井小楠の実学思想との共通性を見出し、それが結果的に横井小楠の間接的な弟子にあたる学生達に違和感なくキリスト教を受け入れさせる素地となった、という風に話はつながっていく。初心者はようやくここまでたどりついた。残りの時間はないのに一方で知りたいことは増えていく。
この本は花書院という福岡の出版社から発行されている。