1週間で3カ所を回って帰って来た。廈門はいつも通過するばかりで街中をゆっくり見たのは初めて。まちと混在しているかのような廈門大学や小さな入り江を取り囲むように残っている1920年代から30年代の建物とそこで代々生活している人たちの様子を見学させてもらった。
成都ではA4のソンリさんやYCCのレジデンスに来ていたアーティストたちと再会。また現在進行中の巨大な再開発エリアを案内していただいた。最近では中国の再開発のスケールにも何とか慣れて来たと思っていたが、ここ成都の場合はこれまで見て来たレベルをはるかにしのぐ巨大さで、全貌は想像もつかない。
泉州市は巨大なイベントの準備中で、いつも案内役をしてくれていたシャオリン君も今回は別の来賓対応に追われており、交通歴史博物館のオープニングの一瞬だけ挨拶をすることができた。ただ今回は黄金町バザールの参加作家ジャウエン君が泉州っ子に戻ってつき合ってくれた。
丁館長さんもいそがしさのピークだったようだが、なにをやるにもまずお茶を飲むのが中国式ということで、しばらく話し合いの時間を取っていただいた。
今回の訪問の主な目的は東アジア文化都市のクロージングに参加することと、横浜市大の鈴木先生が登壇する3都市の街並保存や都市計画についての議論にちょっとだけコメントをするということだった。
クロージングは以前見学に行ったスタジアムが会場で、中央に大きなステージが組まれていた。どちらかと言えばクロージングというよりはこれから泉州で開催される『アジア国際芸術祭』のオープニングとしての性格が強く、来て初めて、ようやくこういう流れになっていたのかということが確認出来た。
中身についてはおそらくこれから、というところだろう。3都市交流も次の段階に入る。