去年の11月だったか近所のリサイクル店で古い丸椅子を見つけた。座面が木の板で足が鉄パイプで出来ている。座面とパイプのペンキをしっかり削ぎ落としていい感じに仕上げてある。寝室の椅子兼コーヒーの置き場所にちょうどいいと思い、いくらですかと店の青年に聞いたら、そばにある木製の机とセットだという。どう見てもセットには見えなかったが、両方でいくらだと聞いたら5000円で、配達料がプラス1000円だという。机はいらないがまあいいかということで購入し、運んでもらった。今、椅子は予定通りの役割を果たしているが、机の方はしばらくあまり役割はなく、カンディンスキーのポスターの大きな額縁の置き場所になっていた。正確に言えばこれは机でもないし、テーブルでもない。普通の椅子では足が入らないくらい高さが中途半端に低くてひざがつかえてしまう。しかしひょっとしたらと思ってこれをキッチンの方に置いてみた。これに壊れて高さの調整が出来なくなったオフィス用の椅子を組み合わせてみたらちょうどよかった。というわけで今では食堂のテーブルになっている。
実はその店には気になるものがもうひとつあった。古い鉄のフレームに3段の木製の棚。翌日また私は店に行っていくらなのか聞いてみた。やはり5000円。今度は自分で担いで帰ったが、重かった。