岩波文庫のことは大抵知っていると思い込んでいたが、この本は知らなかった。多分知ってても気がつかずに通り過ぎた。少し高価だったが、注文して今日届いた。周濂渓と張横渠の文章合わせて4篇。うち『太極図説』そのものは漢字でわずかに228文字だそうだが、まず図があり、そのあと朱子による図に対する解説があって、それに『太極図説』が続き、さらにそれに朱子による『図説』解説がつくという流れになっている。朱子による『太極図解』はなるほどそう読むのかという意味でおもしろい。まるで文章のように縦に並んだ図象を上から下へと読み降ろして行く。