待望の休日なのに、もともと休日が苦手だということを思い知らされる。とりとめがないのだ。何をすればいいのか分からなくなる。仕方がないのでふとんを干したり、洗濯したり、服や本の移動で時間をつぶして、いつもの休日のお約束である伊勢佐木から馬車道を買い物しながら往復して帰って来る(終点は信濃屋でウィスキーを買う)。今日は体力に自信がなくて、帰りは地下鉄に乗ってしまった。そして昼寝というか、宵寝をした。目が覚めてもまだぼんやりしている。
さて、『易と日本人』(服部龍太郎)をなんとか読み終わった。易に関する部分が大変分かりやすくて助かった。また易から五行へと話はつながり、そしてそこから派生する迷信、俗信の追跡は著者の得意とする分野のようだ。この本より数年前に書かれた『易と呪術』がやっと届いた。最初に注文した本屋さんは結局何の音沙汰もなしで、その次に注文したところは品切れでキャンセルになってしまった。だからこの本で三度目の注文。内容は重複したところもあるようだが、あとがきによれば、書籍や楽譜を東京の自宅から田舎へ疎開させたところ、田舎の方が空襲に遭い、資料はすべて燃えてしまった。そして手元には易経全訳の原稿が残った、とある。
今日は竹内照夫の『四書五経入門』の易経の部分を読んで頭の整理をした。少なくとも手がかりを押さえておけば、なんとか付いていけそうな気がする。
小型の二葉亭全集3冊が届いた。昔熊本の本屋さんで見つけて1冊だけ持っていた。なにもかもが次第に古い方へと向かっていく。