午前中の用事が終わってから、福岡の二日目は天神の街を歩き回った。
最初にラーメン屋に入ってチャンポンを頼んでみた。エビが食べられなくなってから一度も食べたことがない。もしエビが入っていたらよけながら少しだけ、と思っていたら、エビはなかった。なんだか麺がべったりしていて、こんなものだったかと思いながら、それでもきれいに食べてしまった。
ジュンク堂は初日の帰りにも寄ったが、もう一度行ってみた。初日に垣内景子著『朱子学入門』を買った。気と理の関係について明快に説明しているが、特に「理一分殊(りいつぶんしゅ)」についての説明は納得出来た。この日はジュンク堂では何も買わず、そのまま入江書店へ行ってみる。入江書店さんは、先代さんの時代はたしか美野島にあった。私の記憶の中では大きな古本屋さんだった。大きな古本屋と言えば、昔千代町に山内書店というのがあった。子どもの頃から通っていたが、店主が怖かった。積み上がった本の下の方が土になっていた。
ついでにいえば、呉服町と蓮池の間くらいに、こちらは小さな古本屋さんがあって、おばあさんが店番していた。子どもが入って行くとハエたたきで「しっしっ」と追い払われた。
入江書店では萩原朔太郎の『郷愁の詩人与謝野蕪村』を買った。第一書房版の再版で本がきれいだった。
そのあとパルコの見学をして、最近あまり入ったことがなかった松屋とダイエーに行ってみた。上層階に BOOK OFFとマニアックな模型屋さんがあった。
このあたりでそろそろ疲れが出て来たので帰ることにする。地下で食料品を買って午後4時40分、バスに乗って帰宅。