あいちトリエンナーレに行って来た。日帰りしたのでおそらく全体の半分も見ていない。しかも暑い上に膝の痛みが出て、多めに休憩をはさみながら歩いた。街中の展示も細々としたものはあまりなくて、物量としても現実の空間に十分拮抗していた。越後妻有や瀬戸内に行くと作品のスケールの大きさに圧倒されるということがあるが、それに近いものがあった。私のような老人を自覚される方には事前に情報を仕入れて思い切った取捨選択をするか(つまり大幅にはしょるか)、もう少し日数をかけた贅沢な旅行で行かれることをお勧めする。
黄金町ではアーティストの滞在制作がスタートしている。今回はバザールのためのゲストだけでなく、長期レジデンスのアーティストも多数参加する。黄金町バザールという事業と、レジデンスアーティストによる制作と発表の日常化の一致が見え始めた。ここに至るまでには意外なほど時間がかかっている。これらふたつの事業の統一には多くの試行錯誤があったが、ようやく次の段階の目標が視界に入るようになって来た。