コーキー・ルググさんは架空の人物である。架空の人物だが、私の中では実在の人物としか思えないので、ときどき混乱が起きている。コーキー・ルググさんと息子の進君はとても仲良しだった。そして父親のことを「とうちゃん」と呼んでいた。とうちゃんは息子としゃべるとき、本の中の標準語とは違って、生まれ故郷の佐賀弁を使っていた。「せ」を「しぇ」と発音していたということだが、これは私と同じだ。おとなになった進君はいったいその後どのような人生を歩まれたのか。カメラが大好きだった進君は、写真家として今も活躍されているという説が多分本当らしい。私よりほんの少し年長だと思う。
ところで、亀山龍樹のご子息である写真家亀山哲郎氏は「よもやま話」と題してブログ記事を書かれている。主に写真のお話だが、ときどき父上に関する逸話が紹介されている。また、「楽しみはいつもいっしょ」の中でお母さんの存在がなぜか希薄だということを以前書いてしまったが、その理由らしきことにも言及されていた。