最近寝る前に読んでいるのは杉山二郎の『真贋往来』。何故買ったのだろう。森末義彰の名前が見えたからかもしれない。彼の『室町文化夜話』は終戦直後の家庭の出来事。食後の一家団欒で、歴史家のおとうさんが娘と奥さんに室町文化を語って聞かせるという内容。ちょっと上級生の子ども向けというところですが、戦争直後の貧しいけれど暖かい家庭の雰囲気が伝わってくるなつかしい本です。『真贋往来』は読みやすくてすらすら行くのですが、反対にちょっと読んでは立ち止まるのがベケット『詩 評論 小品』。しかしながらなかなかおもしろいです。若い時だったらうろたえていたかもしれないが、この年齢になると分からない所があってもまったく平気。でもヴィーコはもう一度ちゃんと読みたい。鴨長明『発心集』は今日買いました。いい文章。